COMPARE / 選定と使い分け

FPCとFFCの違い

FPC(フレキシブルプリント基板)は柔軟な基材に回路パターンを形成したもので、多層化や部品実装ができます。FFC(フレキシブルフラットケーブル)は平行に並べた平角の導体を被覆したケーブルです。回路まで含めて曲げたいのか、配線だけを通したいのかで使い分けます。

VISUAL GUIDE / 構造と流れを比べる

導体の配置、層構造、端末部分の違いが分かります。

FPC:パターンを形成

端末・補強部は接続仕様で確認 絶縁層 / 銅導体 / 絶縁層
単層の例です。配線パターンを設計し、複数層や部品実装に対応する構成もあります。

FFC:平行な導体

端末・補強部は接続仕様で確認 絶縁層 / 銅導体 / 絶縁層
平角導体を並べて被覆します。ピッチ・導体数・露出端子の面を確認します。

上段は平面の模式図、下段は導体部分を通る層構造の拡大図です。接着層・めっき・ランド形状は省略。層の厚さや曲げ寿命を表す図ではありません。

参考資料・更新情報 (1件)

確認日: 2026-11-01

FOCUS / 気になる違いから読む

構造

A / FPC

柔軟な絶縁基材に導体箔を張り合わせ、回路パターンを形成した基板。端子部とはんだ付け部以外は絶縁体で覆う

B / FFC

平らな導体を平行に並べ、保護テープで覆ったケーブル

導体

A / FPC

銅箔が一般的。接着剤(アクリル系・エポキシ系)で基材に接着する

B / FFC

平角の銅線で、両端はスズめっき

基材・被覆

A / FPC

ポリイミドまたはポリエステル(PETなど)。カバーはカバーレイやソルダーレジスト

B / FFC

ポリエステルで覆うとする記述があるが、同じ解説にポリイミドを使う場合もあり熱的に安定とする記述もある

層構成

A / FPC

1層または複数層

B / FFC

平行な導体が1列

部品実装

A / FPC

抵抗、コンデンサ、IC、トランジスタ、表面実装部品を搭載できる

B / FFC

基本的な導体を並べた構成

補強・シールド

A / FPC

ステンレス鋼などの金属板を接着して補強することがある。EMI用のアルミ・銅箔シールドを付ける場合もある

B / FFC

両端に厚めのポリエステル補強板がある。保護用のシールドテープで覆うとされる

費用

A / FPC

解説では中程度

B / FFC

FPCより製造費が低いとされる

耐環境

A / FPC

高温や薬品への耐性が高いとされる

B / FFC

過酷な環境では耐久性が劣るとされる

A / こんなときに検討

FPC

  • 基板上の部品実装や多層配線を含む回路を、柔軟な基材上に作りたい場合
  • 複雑な形状や狭い空間に配線する場合
  • 高温や薬品など環境条件が厳しい場合
B / こんなときに検討

FFC

  • 平行な導体だけで配線を通せばよい場合
  • 部品実装が不要で、費用を抑えて配線したい場合
  • 頻繁に曲げる用途で、ケーブル形状のまま使える場合

観点ごとの違い

観点FPCFFC
構造柔軟な絶縁基材に導体箔を張り合わせ、回路パターンを形成した基板。端子部とはんだ付け部以外は絶縁体で覆う平らな導体を平行に並べ、保護テープで覆ったケーブル
導体銅箔が一般的。接着剤(アクリル系・エポキシ系)で基材に接着する平角の銅線で、両端はスズめっき
基材・被覆ポリイミドまたはポリエステル(PETなど)。カバーはカバーレイやソルダーレジストポリエステルで覆うとする記述があるが、同じ解説にポリイミドを使う場合もあり熱的に安定とする記述もある
層構成1層または複数層平行な導体が1列
部品実装抵抗、コンデンサ、IC、トランジスタ、表面実装部品を搭載できる基本的な導体を並べた構成
補強・シールドステンレス鋼などの金属板を接着して補強することがある。EMI用のアルミ・銅箔シールドを付ける場合もある両端に厚めのポリエステル補強板がある。保護用のシールドテープで覆うとされる
費用解説では中程度FPCより製造費が低いとされる
耐環境高温や薬品への耐性が高いとされる過酷な環境では耐久性が劣るとされる

置き換え・調達で確認すること

  • FPCは回路パターンや部品実装を含む設計になるため、必要な層数や実装部品、補強板の位置を図面で確認する
  • FFCは導体のピッチ(隣り合う導体の中心間距離)でコネクタとの適合が決まるため、ピッチと導体数を確認する
  • 屈曲の回数や曲げ半径の条件は、各メーカーの屈曲寿命データで確認する
  • 使用温度や薬品への耐性が必要な場合は、基材(ポリイミドかポリエステルか)を仕様で確認する
参考資料・更新情報 (2件)

一般的な傾向をまとめたものです。個々の製品の値はデータシートで確認してください。誤りはこちらからお知らせください。