COMPARE / 選定と使い分け

LiDARとミリ波レーダの違い

LiDAR は紫外線から近赤外線までの光、ミリ波レーダは電波を使う。LiDAR は発光から受光までの時間差で距離を求めて3次元の点群を作れるが、雨や霧などの悪天候は苦手とされる。ミリ波レーダは雨・霧・埃の影響を受けにくく、小型・集積化しやすいとされる。

HOW IT WORKS / 仕組みから比べる

往復時間と周波数差、それぞれの測距の考え方を見ます。

枠付きの部位や「比較表で確認」を選ぶと、対応する説明へ移動します。

センサ 対象物 送信 →← 反射光の往復時間を測る
送信受信往復時間 Δt → 距離 cΔt / 2
周波数周波数差 fᵦ時間 →

静止対象・直線チャープの例:距離=cfᵦ / (2S)。Sは送信周波数の時間変化率です。移動対象では速度による周波数変化も考慮します。

緑の実線=送信、青/橙の破線=受信。波形は時間差を拡大した概念図で、実測の時間・周波数軸ではありません。LiDARにもFMCW方式があります。

参考資料・更新情報 (2件)

確認日: 2026-11-01

FOCUS / 気になる違いから読む

使う媒体

A / LiDAR

レーザー光(紫外線・可視光・近赤外線が中心)

B / ミリ波レーダ

電波(ミリ波帯。例は 79 GHz 帯)

距離の測り方

A / LiDAR

発光から受光までの時間差で距離を求める

B / ミリ波レーダ

FMCW 方式では送信周波数を周期的に変え、反射波との周波数差から距離を求める。ドップラー偏移から相対速度を測れる方式もある

得られる情報

A / LiDAR

走査と位置・姿勢の情報を組み合わせて3次元の点群を作る。車載の例で 18 秒以上の撮影中に約 2,300 万点

B / ミリ波レーダ

FMCW では周波数偏移幅を広げると高分解能化できる

分解能

A / LiDAR

検出できる物体や特徴のサイズは波長より小さくできない

B / ミリ波レーダ

帯域幅が広いほど距離分解能が高まる。79 GHz 帯で 4 GHz 幅を使う場合の理論値は 3.75 cm。ただし実際には 1.5 GHz 幅でも 20 cm 差の目標を分離できなかった調査があり、20 cm が現実的な限界との見方もある

雨・霧への強さ

A / LiDAR

雨や霧など悪天候でのセンシングは苦手とされる

B / ミリ波レーダ

波長が短いため雨・霧・埃の影響を受けにくいとされる。一方、電波一般では濃霧(視程 50 m 程度)や大きな雨滴で影響が出るとの記述もある

主な用途

A / LiDAR

自動運転での距離計測、航空機搭載の地形計測、大気観測など

B / ミリ波レーダ

衝突被害軽減ブレーキ用として 2000 年代以降に普及。小型・集積化しやすいとされる

A / こんなときに検討

LiDAR

  • 周囲の物体の形状を3次元の点群として取得したいとき
  • 地形や構造物を高い分解能で計測するとき
  • 雨や霧の少ない環境で、細かな距離情報が必要なとき
B / こんなときに検討

ミリ波レーダ

  • 雨・霧・埃のある屋外で距離と相対速度を検知したいとき
  • 車載の衝突被害軽減ブレーキのような、小型のセンサを多数量産する用途
  • 免許不要の特定小電力無線局の区分で、障害物検知を行いたいとき

観点ごとの違い

観点LiDARミリ波レーダ
使う媒体図に戻る ↑レーザー光(紫外線・可視光・近赤外線が中心)電波(ミリ波帯。例は 79 GHz 帯)
距離の測り方図に戻る ↑発光から受光までの時間差で距離を求めるFMCW 方式では送信周波数を周期的に変え、反射波との周波数差から距離を求める。ドップラー偏移から相対速度を測れる方式もある
得られる情報走査と位置・姿勢の情報を組み合わせて3次元の点群を作る。車載の例で 18 秒以上の撮影中に約 2,300 万点FMCW では周波数偏移幅を広げると高分解能化できる
分解能検出できる物体や特徴のサイズは波長より小さくできない帯域幅が広いほど距離分解能が高まる。79 GHz 帯で 4 GHz 幅を使う場合の理論値は 3.75 cm。ただし実際には 1.5 GHz 幅でも 20 cm 差の目標を分離できなかった調査があり、20 cm が現実的な限界との見方もある
雨・霧への強さ雨や霧など悪天候でのセンシングは苦手とされる波長が短いため雨・霧・埃の影響を受けにくいとされる。一方、電波一般では濃霧(視程 50 m 程度)や大きな雨滴で影響が出るとの記述もある
主な用途自動運転での距離計測、航空機搭載の地形計測、大気観測など衝突被害軽減ブレーキ用として 2000 年代以降に普及。小型・集積化しやすいとされる

置き換え・調達で確認すること

仕様書と照らし合わせ、確認できた項目にチェックしてください。チェックはこのページを離れると消えます。

仕様が決まったら

分類を選ぶと、見積依頼文の作成に進めます。メーカー一覧では購入先を確認できます。

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参考資料・更新情報 (3件)

一般的な傾向をまとめたものです。個々の製品の値はデータシートで確認してください。誤りはこちらからお知らせください。