COMPARE / 選定と使い分け

マイコン(MCU)とマイクロプロセッサ(MPU)の違い

MCUはCPUにメモリや周辺機能を1チップにまとめた部品で、OSなし、またはRTOSで動かす用途が中心です。MPUは外付けのメモリを前提にOS上でアプリを動かす構成が主です。ここで挙げる違いは傾向で、例外もあります。

HOW IT WORKS / 仕組みから比べる

チップの内側・外側に、何を用意するかを見比べます。

枠付きの部位や「比較表で確認」を選ぶと、対応する説明へ移動します。

MCU / 内蔵メモリを使う例

破線の内側=チップ内 CPU 周辺機能 内部バス 内蔵RAM 内蔵Flash
必要なメモリ容量と、ADC・タイマなどの周辺機能を確認します。

MPU / 外部メモリを使う例

破線の内側=チップ内 CPU 周辺機能 内部バス 外付けDRAM 起動用メモリ
外部メモリの接続仕様、基板の実装面積、電源構成も確認します。

構成の代表例です。外部メモリを使うMCUや、メモリを同じパッケージに含むMPUもあります。内蔵キャッシュ・クロック・電源回路などは省略しています。

参考資料・更新情報 (1件)

確認日: 2026-11-01

FOCUS / 気になる違いから読む

構成

A / マイコン(MCU)

CPUにRAM、ROM、I/Oポートなどを1つのICにまとめる

B / マイクロプロセッサ(MPU)

CPUが中心で、メモリは基本的に外付け

メモリ

A / マイコン(MCU)

SRAMなどを内蔵し、フラッシュに直接アクセスする

B / マイクロプロセッサ(MPU)

主にDRAMに対応し、フラッシュの内容をDRAMに展開して読み出す

OS

A / マイコン(MCU)

OSがないか、RTOSのような簡素な機能が中心

B / マイクロプロセッサ(MPU)

OSが最初に動き、その上でドライバやアプリが動く

クロックの目安

A / マイコン(MCU)

通常1〜200 MHz程度

B / マイクロプロセッサ(MPU)

1 GHz以上のものが非常に多い

周辺機能

A / マイコン(MCU)

低速I/Oが豊富で、ADC/DAC、PWMなどのアナログ周辺回路を標準でサポート

B / マイクロプロセッサ(MPU)

高速I/Oを持つが、アナログ周辺回路はほとんど搭載しない

ビット幅

A / マイコン(MCU)

4/8/16/32ビットが混在

B / マイクロプロセッサ(MPU)

32ビットが最低ラインで、近年は64ビットへ移行中

主な用途

A / マイコン(MCU)

家電、機器の組み込み制御、IoT・センサーノード、キースキャンなど特定機能

B / マイクロプロセッサ(MPU)

PCやスマートフォンなど汎用的な用途が中心

注意点

A / マイコン(MCU)

「マイコン」は文脈により昔のマイクロコンピュータを指すこともある

B / マイクロプロセッサ(MPU)

アーキテクチャに決定的な差はなく、傾向であって例外がある

A / こんなときに検討

マイコン(MCU)

  • 特定の制御やセンシングに絞った組み込み機器
  • アナログ入出力やPWMなどの周辺機能をチップ内で使いたい場面
  • OSなし、またはRTOSで簡素に動かしたい場面
B / こんなときに検討

マイクロプロセッサ(MPU)

  • 汎用OS上で多くのアプリケーションを動かす機器
  • 外付けのDRAMを使う構成
  • 高速なI/Oや高い処理性能が必要な場面

観点ごとの違い

観点マイコン(MCU)マイクロプロセッサ(MPU)
構成図に戻る ↑CPUにRAM、ROM、I/Oポートなどを1つのICにまとめるCPUが中心で、メモリは基本的に外付け
メモリ図に戻る ↑SRAMなどを内蔵し、フラッシュに直接アクセスする主にDRAMに対応し、フラッシュの内容をDRAMに展開して読み出す
OSOSがないか、RTOSのような簡素な機能が中心OSが最初に動き、その上でドライバやアプリが動く
クロックの目安通常1〜200 MHz程度1 GHz以上のものが非常に多い
周辺機能図に戻る ↑低速I/Oが豊富で、ADC/DAC、PWMなどのアナログ周辺回路を標準でサポート高速I/Oを持つが、アナログ周辺回路はほとんど搭載しない
ビット幅4/8/16/32ビットが混在32ビットが最低ラインで、近年は64ビットへ移行中
主な用途家電、機器の組み込み制御、IoT・センサーノード、キースキャンなど特定機能PCやスマートフォンなど汎用的な用途が中心
注意点「マイコン」は文脈により昔のマイクロコンピュータを指すこともあるアーキテクチャに決定的な差はなく、傾向であって例外がある

置き換え・調達で確認すること

仕様書と照らし合わせ、確認できた項目にチェックしてください。チェックはこのページを離れると消えます。

仕様が決まったら

分類を選ぶと、見積依頼文の作成に進めます。メーカー一覧では購入先を確認できます。

マイコン(MCU)の見積依頼文 →プロセッサ・SoC(MPU・アプリケーションプロセッサ)の見積依頼文 → メーカー・代理店を探す ↓

関連する比較

参考資料・更新情報 (2件)

一般的な傾向をまとめたものです。個々の製品の値はデータシートで確認してください。誤りはこちらからお知らせください。