COMPARE / 選定と使い分け

オシロスコープとロジックアナライザの違い

オシロスコープは入力信号の電圧を時間の関数として波形表示し、アナログの形状まで確認できます。ロジックアナライザは多数の信号を取り込み、タイミング図やプロトコルのデコードで見せます。波形の質を調べるのか、多数のデジタル信号の関係を調べるのかで使い分けます。

SIGNAL VIEW / 同じ信号を2つの見方で読む

しきい値を変えて、0と1を見比べる

電圧として見る3.30 V 論理値として見る10 同じ時間軸 →

上は独自に作った波形例。下は32点の等間隔サンプリングで、しきい値以上を1、未満を0として保持した図です。実機の帯域・ヒステリシス・入力規格や、しきい値付近の不確定性は省略しています。MSOは両方の表示に対応します。

参考資料・更新情報 (1件)

確認日: 2026-11-01

FOCUS / 気になる違いから読む

表示するもの

A / オシロスコープ

電圧の変化を時間の関数として表示。横軸が時間、縦軸が電圧

B / ロジックアナライザ

タイミング図、プロトコルのデコード、状態遷移などで表示

入力数

A / オシロスコープ

ほとんどの機種が2チャネル以上。4入力の機種も一般的

B / ロジックアナライザ

通常は多数のチャネルで取り込む。オシロスコープは多数の信号の同時観測が苦手で、そのために開発された

取り込み方式

A / オシロスコープ

デジタルオシロスコープは信号をA/D変換して処理。サンプリング周波数の目安は見たい最高周波数の約10倍

B / ロジックアナライザ

タイミングモード(内部/外部クロックで一定間隔にサンプリング)とステートモード(クロックとした信号の立ち上がり/立ち下がりで取り込み)がある

トリガ

A / オシロスコープ

エッジ、外部、ビデオ、遅延トリガなど。しきい電圧と方向で掃引を開始

B / ロジックアナライザ

単一信号のエッジから複雑な条件まで設定可能。上位層(TCP/IPやHTTPなど)をデコードして条件にできる機種もある

解析

A / オシロスコープ

波形から振幅、周波数、立ち上がり時間、時間間隔を求める

B / ロジックアナライザ

I2C、SPI、UARTなどのシリアルプロトコルを取り込んだ列から解釈できる

ミックスドシグナル

A / オシロスコープ

MSOはアナログ2または4チャネルに、通常16程度のロジックチャネルを組み合わせる。アナログとロジックの時間を対応づけて表示

B / ロジックアナライザ

MSOはステートモードの取り込みができず、チャネル数が限られ、専用機ほどの解析の深さはないとされる

A / こんなときに検討

オシロスコープ

  • 信号の電圧波形、振幅、立ち上がり時間などアナログの形状を確認したい場合
  • 少数の信号の波形を詳しく見たい場合
  • 回路の故障箇所の特定や、設計した回路の動作確認をする場合
B / こんなときに検討

ロジックアナライザ

  • 多数のデジタル信号の間のタイミング関係を同時に見たい場合
  • I2C、SPI、UARTなどのプロトコルをデコードして内容を確認したい場合
  • クロックの立ち上がり/立ち下がりに合わせてデータを取り込むステート解析をしたい場合

観点ごとの違い

観点オシロスコープロジックアナライザ
表示するもの電圧の変化を時間の関数として表示。横軸が時間、縦軸が電圧タイミング図、プロトコルのデコード、状態遷移などで表示
入力数ほとんどの機種が2チャネル以上。4入力の機種も一般的通常は多数のチャネルで取り込む。オシロスコープは多数の信号の同時観測が苦手で、そのために開発された
取り込み方式デジタルオシロスコープは信号をA/D変換して処理。サンプリング周波数の目安は見たい最高周波数の約10倍タイミングモード(内部/外部クロックで一定間隔にサンプリング)とステートモード(クロックとした信号の立ち上がり/立ち下がりで取り込み)がある
トリガエッジ、外部、ビデオ、遅延トリガなど。しきい電圧と方向で掃引を開始単一信号のエッジから複雑な条件まで設定可能。上位層(TCP/IPやHTTPなど)をデコードして条件にできる機種もある
解析波形から振幅、周波数、立ち上がり時間、時間間隔を求めるI2C、SPI、UARTなどのシリアルプロトコルを取り込んだ列から解釈できる
ミックスドシグナルMSOはアナログ2または4チャネルに、通常16程度のロジックチャネルを組み合わせる。アナログとロジックの時間を対応づけて表示MSOはステートモードの取り込みができず、チャネル数が限られ、専用機ほどの解析の深さはないとされる

置き換え・調達で確認すること

  • オシロスコープは必要な帯域とサンプリング周波数を、測る信号の最高周波数や立ち上がり時間から見積もる
  • ロジックアナライザは必要なチャネル数と、タイミング/ステートのどちらの取り込みが要るかを確認する
  • アナログ波形とデジタルの両方を見たい場合はMSOが選択肢になるが、ステートモードや解析の深さに制約がある点を確認する
  • ロジックアナライザのプローブは近年コネクタ不要のものがあり、信号線1本あたりの容量が0.5〜0.7 pF以下とされる。対象回路への影響を確認する
参考資料・更新情報 (4件)

一般的な傾向をまとめたものです。個々の製品の値はデータシートで確認してください。誤りはこちらからお知らせください。