RS-232とRS-485の違い
RS-232は共通グランドを基準にした単一終端の信号で、基本は1対1の接続です。RS-485は2本の線の電圧差で伝えるため、多点接続や長い配線に使われます。機器どうしの短い直結か、バス状に複数台をつなぐかで選び分けます。
1対1とバス接続の違い、信号線と終端の役割が分かります。
RS-232:1対1の接続例
RS-485:2線式・半二重の例
終端値はケーブルの特性インピーダンスに合わせます。RS-485の基準電位・接地・絶縁・バイアス回路は図では省略しており、不要という意味ではありません。実機では共通モード電圧の許容範囲も確認してください。
参考資料・更新情報 (2件)
確認日: 2026-11-01
信号方式
単一終端。共通グランドを基準にするため、両端のグランド電位差が大きいとノイズマージンが下がり、グランドループの原因になる
差動伝送。2線の電圧差で信号を表し、信号として認識するには最低0.2 Vの差が必要
電圧
データ線は論理1が-15〜-3 V、論理0が+3〜+15 V。-3〜+3 Vは有効な信号とみなされない
受信側は+12〜-7 Vの範囲を正しい信号として扱う
接続形態
1対1(ポイント・ツー・ポイント)。多点接続は想定されず、マルチドロップ対応は限定的
多点(マルチポイント)接続を前提とし、2線で線形トポロジーを構成できる
通信方向
送信と受信が別の回路のため全二重
標準は2線式の半二重。4線にすれば全二重も可能だが、多点接続では通常不要とされる
距離と速度
規格は20 kbit/s未満を想定。長さの上限ではなく許容容量を規定しており、15 m超は容量が過大になる目安、低容量ケーブルなら約300 mまで
距離で速度が変わる。10 mまでは35 Mbit/s、1,200 mでは100 kbit/s。1,200 m以上(4,000フィート)まで延長可能
配線形状
DTE同士の直結ではTXDとRXDを交差させるクロスケーブルの例がある
星形やリング形は信号反射やインピーダンス不整合を招くため推奨されない
RS-232
- 機器と機器を1対1で直接つなぐ場合
- ケーブルが短く(10 m程度まで)、通信が正常に行える範囲で収まる場合
- 送受信を同時に行う全二重で使いたい場合
RS-485
- 1本のバスに複数のノードを接続したい場合
- ノイズ環境や長い配線で、差動伝送の耐性を活かしたい場合
- 距離に応じて速度を落としながら1,200 m級まで延ばしたい場合
観点ごとの違い
| 観点 | RS-232 | RS-485 |
|---|---|---|
| 信号方式 | 単一終端。共通グランドを基準にするため、両端のグランド電位差が大きいとノイズマージンが下がり、グランドループの原因になる | 差動伝送。2線の電圧差で信号を表し、信号として認識するには最低0.2 Vの差が必要 |
| 電圧 | データ線は論理1が-15〜-3 V、論理0が+3〜+15 V。-3〜+3 Vは有効な信号とみなされない | 受信側は+12〜-7 Vの範囲を正しい信号として扱う |
| 接続形態 | 1対1(ポイント・ツー・ポイント)。多点接続は想定されず、マルチドロップ対応は限定的 | 多点(マルチポイント)接続を前提とし、2線で線形トポロジーを構成できる |
| 通信方向 | 送信と受信が別の回路のため全二重 | 標準は2線式の半二重。4線にすれば全二重も可能だが、多点接続では通常不要とされる |
| 距離と速度 | 規格は20 kbit/s未満を想定。長さの上限ではなく許容容量を規定しており、15 m超は容量が過大になる目安、低容量ケーブルなら約300 mまで | 距離で速度が変わる。10 mまでは35 Mbit/s、1,200 mでは100 kbit/s。1,200 m以上(4,000フィート)まで延長可能 |
| 配線形状 | DTE同士の直結ではTXDとRXDを交差させるクロスケーブルの例がある | 星形やリング形は信号反射やインピーダンス不整合を招くため推奨されない |
置き換え・調達で確認すること
- 信号方式と電圧範囲が異なるため、相手側の機器がどちらの規格かを仕様書で確認する
- RS-485では2線(半二重)か4線(全二重)か、終端抵抗(120 Ω目安)とバイアス抵抗を実装できるかを確認する
- RS-232ではコネクタ形状(Dサブ9ピンか25ピンか)と、ストレート/クロスのケーブル種別を確認する
- 必要な距離とビットレートの組み合わせが、使うケーブルの容量や配線長の条件に収まるか確認する
関連する比較
一般的な傾向をまとめたものです。個々の製品の値はデータシートで確認してください。誤りはこちらからお知らせください。