COMPARE / 選定と使い分け

サーボモータとステッピングモータの違い

サーボモータは電動機の種類ではなく『位置や速度を制御する用途』の分類で、検出器でフィードバックして目標との差を減らす。ステッピングモータはパルス数に比例して動く開ループ制御が基本で回路は簡単だが、負荷やパルス周波数の条件で脱調する。閉ループ制御したステッピングモータがサーボモータとして挙げられる例もある。

VISUAL GUIDE / 構造と流れを比べる

指令と実際の位置を、どこで比較するかが分かります。

ステッピング:オープンループの例

位置指令制御・駆動モータ →→

サーボ:位置フィードバックの例

位置指令制御・駆動モータ →→ 位置センサ← 実測位置指令と実測の差を補正

制御方式の代表例です。ステッピングモータにも閉ループ製品があります。サーボの電流・速度ループや機械負荷は省略しています。方式だけで精度・トルク・脱調の有無を保証する図ではありません。

参考資料・更新情報 (2件)

確認日: 2026-11-01

FOCUS / 気になる違いから読む

位置・速度の制御

A / サーボモータ

現在位置と目標位置を比べ、差を減らす方向へ動かすことを繰り返すフィードバック制御が一般的

B / ステッピングモータ

駆動パルスの数に比例して動く。位置を戻す回路が不要な開ループ制御

検出器

A / サーボモータ

レゾルバ、インクリメンタル/アブソリュートエンコーダ、ポテンショメータなど。インクリメンタル型は起動時に原点復帰が必要

B / ステッピングモータ

基本構成では不要

脱調

A / サーボモータ

フィードバックにより位置を補正する。ただしハンチングと呼ばれる振動が起きることがある

B / ステッピングモータ

負荷が大きすぎる、またはパルス周波数が高すぎると回転子が指令に同期できなくなる。急な加減速でもトルクを超えて止まることがある。加減速シーケンスで改善する場合がある

構成の簡単さ

A / サーボモータ

検出器と、サーボアンプなどの制御装置が要る

B / ステッピングモータ

フィードバック不要で回路構成が簡単。デジタル制御回路と組み合わせやすい

種類

A / サーボモータ

AC サーボ(同期型・誘導型)、DC サーボ(ブラシ付き)、閉ループ制御したステッピングモータがある

B / ステッピングモータ

二相が一般的で三相・五相もある。VR 型、PM 型などがあり、励磁方式でトルクやステップ角が変わる

主な用途

A / サーボモータ

工作機械、包装機械、産業用ロボット(AC サーボが主流)、模型用

B / ステッピングモータ

産業用ロボット、古い磁気ディスク装置のヘッド移動、デジタルカメラのレンズ移動、遊技機のリールなど

A / こんなときに検討

サーボモータ

  • 現在位置を検出して目標位置との差を減らす制御が必要なとき
  • 工作機械や産業用ロボットなど、検出器による位置確認が必要な装置
  • 位置を実測して補正したいため、脱調を許容できないとき
B / こんなときに検討

ステッピングモータ

  • パルス数で位置が決まる、簡単な位置決めをしたいとき
  • フィードバック回路を省いて、構成を簡単にしたいとき
  • 負荷とパルス周波数が脱調しない範囲に収まることを確認できる用途

観点ごとの違い

観点サーボモータステッピングモータ
位置・速度の制御現在位置と目標位置を比べ、差を減らす方向へ動かすことを繰り返すフィードバック制御が一般的駆動パルスの数に比例して動く。位置を戻す回路が不要な開ループ制御
検出器レゾルバ、インクリメンタル/アブソリュートエンコーダ、ポテンショメータなど。インクリメンタル型は起動時に原点復帰が必要基本構成では不要
脱調フィードバックにより位置を補正する。ただしハンチングと呼ばれる振動が起きることがある負荷が大きすぎる、またはパルス周波数が高すぎると回転子が指令に同期できなくなる。急な加減速でもトルクを超えて止まることがある。加減速シーケンスで改善する場合がある
構成の簡単さ検出器と、サーボアンプなどの制御装置が要るフィードバック不要で回路構成が簡単。デジタル制御回路と組み合わせやすい
種類AC サーボ(同期型・誘導型)、DC サーボ(ブラシ付き)、閉ループ制御したステッピングモータがある二相が一般的で三相・五相もある。VR 型、PM 型などがあり、励磁方式でトルクやステップ角が変わる
主な用途工作機械、包装機械、産業用ロボット(AC サーボが主流)、模型用産業用ロボット、古い磁気ディスク装置のヘッド移動、デジタルカメラのレンズ移動、遊技機のリールなど

置き換え・調達で確認すること

  • ステッピングは負荷トルクと加減速、パルス周波数が脱調条件に入らないことを、実負荷で確認する
  • サーボへ置き換える場合は、検出器の種類(インクリメンタルかアブソリュートか)と原点復帰の要否、サーボアンプの追加を確認する
  • 『閉ループ制御のステッピングモータ』はサーボモータの一種として挙げられることがある。仕様書で検出器とフィードバックの有無を確認する
参考資料・更新情報 (3件)

一般的な傾向をまとめたものです。個々の製品の値はデータシートで確認してください。誤りはこちらからお知らせください。