スペクトラムアナライザとネットワークアナライザの違い
スペクトラムアナライザは入力された信号を周波数ごとの大きさで表示する装置で、高調波やスプリアス、占有帯域の確認に使われます。ネットワークアナライザは被測定回路の反射・透過といったネットワークパラメータ(主にSパラメータ)を測り、現在の機種はほぼ信号発生器を内蔵しています。信号そのものを調べるか、回路の特性を調べるかが違いです。
信号そのものを測る接続と、回路の応答を測る接続を比べます。
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スペクトラム / 信号を調べる
ネットワーク / 回路を調べる
基本的な使い方の比較です。トラッキングジェネレータ付きスペクトラムアナライザなど、機能が重なる構成もあります。
参考資料・更新情報 (2件)
確認日: 2026-11-01
測るもの
入力信号の大きさ(振幅)を周波数ごとに表示する。縦軸が振幅、横軸が周波数
電気的なネットワークのパラメータ。現在は反射と透過が測りやすいことから、通常はSパラメータ
信号源
測る対象は入力された信号。RF回路の特性を調べるときは入出力のスペクトルを比較する
古い機種は外部の信号発生器を制御した。現在はほぼ全機種が信号発生器を内蔵し、高性能機は2つ持つ
方式・種類
掃引方式(スーパーヘテロダイン)、FFT方式、リアルタイム、ベクトル信号アナライザなど。掃引方式は掃引していない周波数の短い事象を見逃すことがある
スカラー(振幅のみ)とベクトル(振幅と位相)。2007年時点ではベクトル(VNA)が最も一般的
周波数範囲
FFT方式はA/D変換と処理の制約で周波数範囲が限られる(サンプリングは帯域の2倍以上が必要)
主に高周波で使い、低周波用の特殊な機種(開環の安定性解析、音響・超音波部品の測定など)もある
典型的な用途
発振器の高調波、ミキサの3次相互変調、不要輻射(スプリアス)、占有帯域、干渉源の追跡。EMCでは予備試験程度で、完全な試験にはEMIレシーバが必要
2ポートのアンプやフィルタの特性評価が典型。ポート数は任意
相互の関係
トラッキングジェネレータと組み合わせると、スカラー・ネットワークアナライザに近い使い方ができる
スカラー型は、トラッキングジェネレータ付きのスペクトラムアナライザと機能が似ている
スペクトラムアナライザ
- 未知の信号の周波数成分や、送信機のスプリアス・高調波を確認したい場合
- 信号の占有帯域や干渉源を調べたい場合
- EMCの予備確認で放射ノイズの傾向を見たい場合
ネットワークアナライザ
- フィルタやアンプなどの反射・透過特性(Sパラメータ)を測りたい場合
- 振幅だけでなく位相も含めて回路の特性を評価したい場合
- ポート数が複数の回路網を評価したい場合
観点ごとの違い
| 観点 | スペクトラムアナライザ | ネットワークアナライザ |
|---|---|---|
| 測るもの図に戻る ↑ | 入力信号の大きさ(振幅)を周波数ごとに表示する。縦軸が振幅、横軸が周波数 | 電気的なネットワークのパラメータ。現在は反射と透過が測りやすいことから、通常はSパラメータ |
| 信号源図に戻る ↑ | 測る対象は入力された信号。RF回路の特性を調べるときは入出力のスペクトルを比較する | 古い機種は外部の信号発生器を制御した。現在はほぼ全機種が信号発生器を内蔵し、高性能機は2つ持つ |
| 方式・種類図に戻る ↑ | 掃引方式(スーパーヘテロダイン)、FFT方式、リアルタイム、ベクトル信号アナライザなど。掃引方式は掃引していない周波数の短い事象を見逃すことがある | スカラー(振幅のみ)とベクトル(振幅と位相)。2007年時点ではベクトル(VNA)が最も一般的 |
| 周波数範囲 | FFT方式はA/D変換と処理の制約で周波数範囲が限られる(サンプリングは帯域の2倍以上が必要) | 主に高周波で使い、低周波用の特殊な機種(開環の安定性解析、音響・超音波部品の測定など)もある |
| 典型的な用途 | 発振器の高調波、ミキサの3次相互変調、不要輻射(スプリアス)、占有帯域、干渉源の追跡。EMCでは予備試験程度で、完全な試験にはEMIレシーバが必要 | 2ポートのアンプやフィルタの特性評価が典型。ポート数は任意 |
| 相互の関係 | トラッキングジェネレータと組み合わせると、スカラー・ネットワークアナライザに近い使い方ができる | スカラー型は、トラッキングジェネレータ付きのスペクトラムアナライザと機能が似ている |
置き換え・調達で確認すること
仕様書と照らし合わせ、確認できた項目にチェックしてください。チェックはこのページを離れると消えます。
一般的な傾向をまとめたものです。個々の製品の値はデータシートで確認してください。誤りはこちらからお知らせください。