COMPARE / 選定と使い分け

スイッチング電源とリニア電源の違い

スイッチング電源は半導体スイッチを高周波でオンオフして出力を安定させるため、効率が高く小型・軽量にしやすい一方、スイッチングノイズ対策が必要になる。リニア電源は余った電力を熱として捨てるため効率は低いが、ノイズやリップルが小さい。

HOW IT WORKS / 仕組みから比べる

交流入力から直流出力までの変換順序

「比較表で確認」を選ぶと、対応する説明へ移動します。

スイッチング / 高周波へ変換

交流入力 → 整流高速スイッチング高周波トランス整流・平滑直流出力
整流後に高速でスイッチングし、変圧・整流・平滑して出力を得る構成例です。

リニア / 商用周波数で変圧

交流入力商用周波数トランス整流・平滑直列制御直流出力
商用周波数のトランス、整流・平滑、直列制御の順で出力を作る構成例です。

絶縁型AC/DC電源の代表的なブロック図です。フィードバック、保護、EMIフィルタ、PFCは省略しています。両方式を組み合わせた電源もあります。

参考資料・更新情報 (1件)

確認日: 2026-11-01

FOCUS / 気になる違いから読む

出力の作り方

A / スイッチング電源

半導体スイッチをオンオフし、そのデューティ比をフィードバックで制御して出力を安定させる

B / リニア電源

主電源変圧器で電源ラインと出力段を絶縁し、リニアレギュレータで出力を安定させる。余剰電力は熱に変わる

効率

A / スイッチング電源

電力消費が少なく高効率で、ある解説では最大 96%

B / リニア電源

最大効率は『出力電圧 ÷ 入力電圧』で決まり、入出力の電圧差が大きいほど効率は下がる

サイズ・重量

A / スイッチング電源

高周波で動かすことで、変圧器・リアクトル・コンデンサを小型化でき、商用周波数の重いトランスが不要になる

B / リニア電源

主電源変圧器を使うため、スイッチング方式より大きく重くなる傾向がある

ノイズ

A / スイッチング電源

高速スイッチングで電磁干渉(EMI)が出やすく、ローパスフィルタなどの対策が必要。力率改善がないと高調波も出る

B / リニア電源

電磁波障害(EMI)をスイッチング方式より大幅に抑えられ、低ノイズ

リップル

A / スイッチング電源

高周波のスイッチングのため、リニア方式より大きくなる。周波数が高いほど小さくなる

B / リニア電源

高周波のリップルが大幅に小さい

A / こんなときに検討

スイッチング電源

  • 効率を高く保ち、発熱を抑えたいとき
  • 機器を小型・軽量にしたいとき
  • 入力と出力の電圧差が大きく、リニア方式だと損失が大きくなるとき
B / こんなときに検討

リニア電源

  • 出力のノイズやリップルをできるだけ小さくしたいとき
  • 負荷が急に変わっても出力を安定させたいとき

観点ごとの違い

観点スイッチング電源リニア電源
出力の作り方図に戻る ↑半導体スイッチをオンオフし、そのデューティ比をフィードバックで制御して出力を安定させる主電源変圧器で電源ラインと出力段を絶縁し、リニアレギュレータで出力を安定させる。余剰電力は熱に変わる
効率電力消費が少なく高効率で、ある解説では最大 96%最大効率は『出力電圧 ÷ 入力電圧』で決まり、入出力の電圧差が大きいほど効率は下がる
サイズ・重量図に戻る ↑高周波で動かすことで、変圧器・リアクトル・コンデンサを小型化でき、商用周波数の重いトランスが不要になる主電源変圧器を使うため、スイッチング方式より大きく重くなる傾向がある
ノイズ図に戻る ↑高速スイッチングで電磁干渉(EMI)が出やすく、ローパスフィルタなどの対策が必要。力率改善がないと高調波も出る電磁波障害(EMI)をスイッチング方式より大幅に抑えられ、低ノイズ
リップル高周波のスイッチングのため、リニア方式より大きくなる。周波数が高いほど小さくなる高周波のリップルが大幅に小さい

置き換え・調達で確認すること

仕様書と照らし合わせ、確認できた項目にチェックしてください。チェックはこのページを離れると消えます。

仕様が決まったら

分類を選ぶと、見積依頼文の作成に進めます。メーカー一覧では購入先を確認できます。

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参考資料・更新情報 (2件)

一般的な傾向をまとめたものです。個々の製品の値はデータシートで確認してください。誤りはこちらからお知らせください。