COMPARE / 選定と使い分け

常時インバータ方式UPSとラインインタラクティブ方式UPSの違い

常時インバータ方式の通常の二重変換運転では、商用電源から電池への移行に切替時間がありません。ラインインタラクティブ方式はAVRで入力電圧を補正し、停電時に電池へ切り替えます。選定では負荷の許容瞬断時間と、運転モード別の出力条件を照合します。

VISUAL GUIDE / 構造と流れを比べる

通常時と停電時で、電力がどこを通るかを比べられます。

常時インバータ(ダブルコンバージョン)

電源整流器インバータ負荷 電池↑ 電池から給電

ラインインタラクティブ

電源AVR切替部負荷 電池インバータ

橙色が負荷へ電力を送る経路です。充電回路・バイパス・保護回路は省略。ラインインタラクティブの電池側給電への切替には時間がかかります。常時インバータも省電力モード・バイパス運転時は経路が異なるため、実機の仕様を確認してください。

参考資料・更新情報 (1件)

確認日: 2026-11-01

FOCUS / 気になる違いから読む

給電のしかた

A / 常時インバータ方式 UPS

通常の二重変換運転ではインバータを通して給電する。バイパス・省エネ運転は別モード

B / ラインインタラクティブ方式 UPS

通常時は商用電源を補正しながら出力し、補正しきれない電圧変動や停電のときにバッテリーに切り替える。AVR(自動電圧調整)を備える

切替時間

A / 常時インバータ方式 UPS

通常の二重変換運転で商用から電池へ移る場合は0 ms。バイパスとの切替条件は機種別に確認

B / ラインインタラクティブ方式 UPS

機種ごとの仕様書の値を使い、負荷が許容する瞬断時間と照合する

電圧・周波数

A / 常時インバータ方式 UPS

通常の二重変換運転で電圧・周波数を整える。同期・周波数変換・バイパスの対応条件は機種別に確認

B / ラインインタラクティブ方式 UPS

AVRによる電圧補正の範囲と、商用給電時・電池給電時それぞれの入力/出力周波数仕様を確認する

出力の精度

A / 常時インバータ方式 UPS

運転モード別の電圧精度・周波数精度を比較する

B / ラインインタラクティブ方式 UPS

AVR範囲と、商用時/電池時の出力精度を比較する

価格・サイズ

A / 常時インバータ方式 UPS

価格が高く、サイズも大きめになりやすい

B / ラインインタラクティブ方式 UPS

常時インバータ方式より小型・軽量・安価

負荷との照合

A / 常時インバータ方式 UPS

瞬断を許容しない負荷では、バイパスを含めた給電条件まで確認する

B / ラインインタラクティブ方式 UPS

切替時間を許容する負荷か、消費電力・突入電流と併せて確認する

A / こんなときに検討

常時インバータ方式 UPS

  • 負荷が瞬断を許容せず、通常の二重変換運転を使う場合
  • 電圧だけでなく周波数の乱れからも負荷を守りたいとき
B / こんなときに検討

ラインインタラクティブ方式 UPS

  • オフィス用途で、価格・サイズと保護のバランスを取りたいとき
  • 電圧変動はあるが、周波数は安定している環境
  • 2〜10 ms 程度の切替時間を負荷が許容できるとき

観点ごとの違い

観点常時インバータ方式 UPSラインインタラクティブ方式 UPS
給電のしかた通常の二重変換運転ではインバータを通して給電する。バイパス・省エネ運転は別モード通常時は商用電源を補正しながら出力し、補正しきれない電圧変動や停電のときにバッテリーに切り替える。AVR(自動電圧調整)を備える
切替時間通常の二重変換運転で商用から電池へ移る場合は0 ms。バイパスとの切替条件は機種別に確認機種ごとの仕様書の値を使い、負荷が許容する瞬断時間と照合する
電圧・周波数通常の二重変換運転で電圧・周波数を整える。同期・周波数変換・バイパスの対応条件は機種別に確認AVRによる電圧補正の範囲と、商用給電時・電池給電時それぞれの入力/出力周波数仕様を確認する
出力の精度運転モード別の電圧精度・周波数精度を比較するAVR範囲と、商用時/電池時の出力精度を比較する
価格・サイズ価格が高く、サイズも大きめになりやすい常時インバータ方式より小型・軽量・安価
負荷との照合瞬断を許容しない負荷では、バイパスを含めた給電条件まで確認する切替時間を許容する負荷か、消費電力・突入電流と併せて確認する

置き換え・調達で確認すること

  • 切替時間はメーカーや機種で異なり、一例の資料の値を一般化できない。使う機種の仕様書で切替時間を確認する
  • 停電時の出力波形とPFC電源などの負荷への対応を、両機器の仕様で確認する。矩形波だからPFC付きPCがすべて非対応、とは判断しない
  • 常時インバータ方式は電気代がかさみやすく本体も大きめになりやすいため、電気代と本体サイズの差を確認する
  • AVR の動作が頻繁になる設置環境かどうか(入力電圧の変動の大きさ)を確認する
参考資料・更新情報 (4件)

一般的な傾向をまとめたものです。個々の製品の値はデータシートで確認してください。誤りはこちらからお知らせください。