NANDフラッシュとNORフラッシュの違い
NANDは高集積化に有利で、SSDやUSBメモリなどのデータストレージに使われます。NORはバイト単位のランダム読み出しが速く、マイコン機器のシステムメモリやROMの置き換え、ファームウェア更新に使われます。書換え耐性やデータ保持期間にも差があります。
読み出し・書き込み・消去で、扱う範囲が変わる様子を見ます。
枠付きの部位や「比較表で確認」を選ぶと、対応する説明へ移動します。
NAND / ページをまとめる
NOR / アドレスを指定する
色のついた範囲が操作対象です。枠の個数や面積は容量比ではありません。NANDのページバッファやECC回路は省略。図は一般的なRaw NANDとシリアルNORの例です。
参考資料・更新情報 (2件)
確認日: 2026-11-01
ランダム読み出し
セルアレイからはページ単位で読み出す。ページバッファから必要なデータを転送する方式などがある
指定アドレスから読み出せる。バイト・ワード幅や転送方式は製品ごとに異なる
書き込み・消去
ページを単位にプログラムし、複数ページを含むブロックを消去する。部分書き込みの回数制限は製品で確認する
プログラム単位は製品による。シリアルNORにはページプログラム方式があり、消去はセクタ・ブロック単位などで行う
集積度と容量
高集積化に有利で大容量。シリアルNANDは低コスト・大容量向け
NANDに比べ高集積化に不利
インタフェース
パラレル型やシリアル型があり、コマンド・アドレス・データの転送方式を確認する
パラレル型やSPIなどのシリアル型がある。バス幅は製品ごとに確認する
書換え耐性
NOR型より劣化が激しい。目安はSLCで数万回、MLCで数千回、TLCで数百回、QLCで数十回程度
NAND型より劣化が緩やか
データ保持
公称値はSLC約10年、MLC約5年、TLC約3年、QLC約2年以下(書換えで劣化していない状態)
一般に約20年
主な用途
SSD、USBメモリなどのデータストレージ。シリアルNANDは車載などの低コスト・大容量設計向け
マイコン機器のシステムメモリ、ROMの置き換え、ファームウェア更新
NAND フラッシュ
- 大容量のデータを低コストで保存したい用途(ストレージ)
- シリアルNANDの内容をRAMへコピーして使う、低コスト・大容量が必要な車載などの設計
NOR フラッシュ
- マイコン機器のシステムメモリやROMの置き換え、ファームウェア更新
- バイト単位で素早く読み出し、QSPI経由のXIPで直接実行したい場面
- 長いデータ保持期間と書換え耐性が必要な場面
観点ごとの違い
| 観点 | NAND フラッシュ | NOR フラッシュ |
|---|---|---|
| ランダム読み出し図に戻る ↑ | セルアレイからはページ単位で読み出す。ページバッファから必要なデータを転送する方式などがある | 指定アドレスから読み出せる。バイト・ワード幅や転送方式は製品ごとに異なる |
| 書き込み・消去図に戻る ↑ | ページを単位にプログラムし、複数ページを含むブロックを消去する。部分書き込みの回数制限は製品で確認する | プログラム単位は製品による。シリアルNORにはページプログラム方式があり、消去はセクタ・ブロック単位などで行う |
| 集積度と容量 | 高集積化に有利で大容量。シリアルNANDは低コスト・大容量向け | NANDに比べ高集積化に不利 |
| インタフェース図に戻る ↑ | パラレル型やシリアル型があり、コマンド・アドレス・データの転送方式を確認する | パラレル型やSPIなどのシリアル型がある。バス幅は製品ごとに確認する |
| 書換え耐性 | NOR型より劣化が激しい。目安はSLCで数万回、MLCで数千回、TLCで数百回、QLCで数十回程度 | NAND型より劣化が緩やか |
| データ保持 | 公称値はSLC約10年、MLC約5年、TLC約3年、QLC約2年以下(書換えで劣化していない状態) | 一般に約20年 |
| 主な用途 | SSD、USBメモリなどのデータストレージ。シリアルNANDは車載などの低コスト・大容量設計向け | マイコン機器のシステムメモリ、ROMの置き換え、ファームウェア更新 |
置き換え・調達で確認すること
仕様書と照らし合わせ、確認できた項目にチェックしてください。チェックはこのページを離れると消えます。
関連する比較
一般的な傾向をまとめたものです。個々の製品の値はデータシートで確認してください。誤りはこちらからお知らせください。