COMPARE / 選定と使い分け
熱電対と測温抵抗体の違い
熱電対は異種金属の両端の温度差に応じた起電力を使い、測温抵抗体(RTD)は金属の抵抗が温度で変わる性質を使います。TE Connectivityの解説では、熱電対は測定範囲が広く応答が速い一方、測温抵抗体は範囲が狭いものの高精度で長期にわたり安定とされています。測温抵抗体は外部から微小電流を流して測る受動素子です。
HOW IT WORKS / 仕組みから比べる
電圧を読む配線と、電流を流して抵抗を測る配線を比べます。
枠付きの部位や「比較表で確認」を選ぶと、対応する説明へ移動します。
熱電対 / 電圧を読む
測温抵抗体 / 4線式の例
接続の概念図です。保護・フィルタ・ADCの基準電圧回路は省略。2線式・3線式・4線式ではリード線抵抗への対処が異なります。
比較表で確認測定原理 ↓基準接点・配線の注意 ↓
参考資料・更新情報 (2件)
確認日: 2026-11-01
FOCUS / 気になる違いから読む
測定原理
A / 熱電対
異なる2種の金属の両端に温度差があると起電力が生じる(ゼーベック効果)。自己出力型で、外部の励起電力は不要
B / 測温抵抗体
金属の抵抗が温度で変化する性質を利用する。実用的には主に白金線を使う。受動素子で、外部回路から微小電流を流して測る
測定温度範囲(TE Connectivity)
A / 熱電対
-200〜2000℃
B / 測温抵抗体
-200〜600℃
精度・安定性
A / 熱電対
RTDより精度が低く、時間とともにドリフトする可能性がある
B / 測温抵抗体
高精度で、長期間安定しているとされる
応答時間(TE Connectivity)
A / 熱電対
1秒未満
B / 測温抵抗体
1〜7秒
基準接点・配線の注意
A / 熱電対
端子温度を測定して冷接点補償する方式、基準接点を一定温度に保つ方式がある。接続端子間の温度差も誤差になる
B / 測温抵抗体
2線式はリード線抵抗が加算される。3線式はリード抵抗の整合を利用して補償し、4線式は電流線と電圧検出線を分ける
構造の例
A / 熱電対
シース熱電対は最も細いもので直径0.25mm程度
B / 測温抵抗体
最も一般的な素子は薄膜素子とガラス巻線素子
A / こんなときに検討
熱電対
- 数百℃から千℃を超える中高温域を測定するとき
- 応答の速さが必要なとき、または細い形状で小さな対象や狭い場所を測るとき
- 外部の励起電源を用いずに温度信号を得たいとき
B / こんなときに検討
測温抵抗体
- -200〜600℃程度の範囲で、高い精度や長期の安定性を重視するとき
- ドリフトを避けたいとき
- リード線抵抗を3線式で補償できる配線にできるとき
観点ごとの違い
| 観点 | 熱電対 | 測温抵抗体 |
|---|---|---|
| 測定原理図に戻る ↑ | 異なる2種の金属の両端に温度差があると起電力が生じる(ゼーベック効果)。自己出力型で、外部の励起電力は不要 | 金属の抵抗が温度で変化する性質を利用する。実用的には主に白金線を使う。受動素子で、外部回路から微小電流を流して測る |
| 測定温度範囲(TE Connectivity) | -200〜2000℃ | -200〜600℃ |
| 精度・安定性 | RTDより精度が低く、時間とともにドリフトする可能性がある | 高精度で、長期間安定しているとされる |
| 応答時間(TE Connectivity) | 1秒未満 | 1〜7秒 |
| 基準接点・配線の注意図に戻る ↑ | 端子温度を測定して冷接点補償する方式、基準接点を一定温度に保つ方式がある。接続端子間の温度差も誤差になる | 2線式はリード線抵抗が加算される。3線式はリード抵抗の整合を利用して補償し、4線式は電流線と電圧検出線を分ける |
| 構造の例 | シース熱電対は最も細いもので直径0.25mm程度 | 最も一般的な素子は薄膜素子とガラス巻線素子 |
置き換え・調達で確認すること
仕様書と照らし合わせ、確認できた項目にチェックしてください。チェックはこのページを離れると消えます。
関連する比較
一般的な傾向をまとめたものです。個々の製品の値はデータシートで確認してください。誤りはこちらからお知らせください。