COMPARE / 選定と使い分け

サーミスタと測温抵抗体の違い

どちらも抵抗値の変化から温度を求める。サーミスタは金属酸化物の焼結体で、抵抗が温度に対して指数関数的に変わる。測温抵抗体は主に白金線で、変化は小さくほぼ直線的である。サーミスタは通常 -50〜150℃程度、産業用の測温抵抗体は -200〜500℃が好まれる範囲として挙げられている。

HOW IT WORKS / 仕組みから比べる

温度を変えて、NTCとPt100の抵抗変化を比べます。

枠付きの部位や「比較表で確認」を選ぶと、対応する説明へ移動します。

抵抗 Ω(対数軸) 1001k10k100k 0255075100温度 ℃

NTC(緑・実線)10000.0 Ω

Pt100(橙・破線)109.73 Ω

計算例:NTCはR₂₅=10 kΩ・B=3950 Kを仮定したB定数式。Pt100はR₀=100 Ω、A=3.9083×10⁻³、B=−5.775×10⁻⁷のCVD式(0〜100℃)。NTCのBは温度範囲によって変わります。PTC・許容差・自己発熱は含みません。縦軸の1目盛は10倍です。

参考資料・更新情報 (2件)

確認日: 2026-11-01

FOCUS / 気になる違いから読む

感温材料

A / サーミスタ

ニッケル、マンガン、コバルト、鉄などの酸化物を焼結したものが NTC の代表的な材料

B / 測温抵抗体

主に白金線(化学的安定性のため)。ニッケルや銅も使われる

抵抗の変わり方

A / サーミスタ

NTC は温度上昇で抵抗が減少し、R = R₀·exp{B(1/T − 1/T₀)} で近似される。PTC は一定温度を超えると抵抗が急増する

B / 測温抵抗体

温度上昇で抵抗が増える。金属では 1 K あたり約 0.3%程度の増加とされ、変化は直線に近い

特性の表し方

A / サーミスタ

B 定数による近似、より高精度な Steinhart-Hart 式が使われる

B / 測温抵抗体

Pt100 は 0℃で 100 Ω、感度は公称 0.385 Ω/℃(IEC 60751)。特性式は Callendar–Van Dusen 式

測定範囲の目安

A / サーミスタ

センサとして通常 -50〜150℃程度

B / 測温抵抗体

産業用では -200〜500℃が好まれ、660℃を超えて使われることはまれ。素子の構造により上限は異なる

感度と応答

A / サーミスタ

小さな温度変化に対する感度が高い。比較として、測温抵抗体より温度範囲が狭く安定性は低いとされる

B / 測温抵抗体

白金のものは小さな温度変化への感度が低く、応答は遅めとされる。長年安定して使える場合がある

主な用途

A / サーミスタ

NTC は温度検出と電源回路の突入電流抑制。PTC は温度検出、電流制限、回路保護、自己温度制御ヒーターなど

B / 測温抵抗体

産業用の温度計測。熱電対と比べて精度と再現性が高いとされる

A / こんなときに検討

サーミスタ

  • 測定範囲がおおむね -50〜150℃で、小さな温度変化を捉えたいとき
  • 突入電流の抑制や、過電流・過熱からの回路保護など、温度で抵抗が変わる性質そのものを使うとき
B / こんなときに検討

測温抵抗体

  • -200℃付近から数百℃までの広い範囲を、直線に近い特性で測りたいとき
  • IEC 60751 の許容差クラスなど、規格に沿った精度区分で仕様を決めたいとき
  • 長い配線を含む産業計装で、3 線式や 4 線式によりリード線抵抗の影響を抑えたいとき

観点ごとの違い

観点サーミスタ測温抵抗体
感温材料ニッケル、マンガン、コバルト、鉄などの酸化物を焼結したものが NTC の代表的な材料主に白金線(化学的安定性のため)。ニッケルや銅も使われる
抵抗の変わり方図に戻る ↑NTC は温度上昇で抵抗が減少し、R = R₀·exp{B(1/T − 1/T₀)} で近似される。PTC は一定温度を超えると抵抗が急増する温度上昇で抵抗が増える。金属では 1 K あたり約 0.3%程度の増加とされ、変化は直線に近い
特性の表し方図に戻る ↑B 定数による近似、より高精度な Steinhart-Hart 式が使われるPt100 は 0℃で 100 Ω、感度は公称 0.385 Ω/℃(IEC 60751)。特性式は Callendar–Van Dusen 式
測定範囲の目安センサとして通常 -50〜150℃程度産業用では -200〜500℃が好まれ、660℃を超えて使われることはまれ。素子の構造により上限は異なる
感度と応答小さな温度変化に対する感度が高い。比較として、測温抵抗体より温度範囲が狭く安定性は低いとされる白金のものは小さな温度変化への感度が低く、応答は遅めとされる。長年安定して使える場合がある
主な用途NTC は温度検出と電源回路の突入電流抑制。PTC は温度検出、電流制限、回路保護、自己温度制御ヒーターなど産業用の温度計測。熱電対と比べて精度と再現性が高いとされる

置き換え・調達で確認すること

仕様書と照らし合わせ、確認できた項目にチェックしてください。チェックはこのページを離れると消えます。

仕様が決まったら

分類を選ぶと、見積依頼文の作成に進めます。メーカー一覧では購入先を確認できます。

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関連する比較

参考資料・更新情報 (3件)

一般的な傾向をまとめたものです。個々の製品の値はデータシートで確認してください。誤りはこちらからお知らせください。