COMPARE / 選定と使い分け

TVSダイオードとバリスタの違い

TVSダイオードはツェナーダイオードの一種で、応答がピコ秒オーダーで比較対象のうち最も速いとされています。バリスタはセラミックベースのESD保護素子で低価格ですが、応答の開始に1 ns以上かかるとされ、ESDの繰り返しで絶縁抵抗が劣化する可能性が指摘されています。

HOW IT WORKS / 仕組みから比べる

信号線に並列に置く保護素子と、サージ電流の逃げ道を見ます。

枠付きの部位や「比較表で確認」を選ぶと、対応する説明へ移動します。

TVS / 並列に配置する例

入力 保護対象 TVS 基準線・サージの戻り経路電流 ↓

バリスタ / 並列に配置する例

入力 保護対象 バリスタ 基準線・サージの戻り経路電流 ↓

保護の働きだけを示す図です。サージ源のインピーダンス、配線の寄生成分、ヒューズなどは省略。両方式の速度・耐量が同じという意味ではありません。TVSの極性や戻り先は回路に合わせて確認します。

参考資料・更新情報 (2件)

確認日: 2026-11-01

FOCUS / 気になる違いから読む

動作の仕組み

A / TVSダイオード

ツェナーダイオードの一種。ESDなどの高い電圧では導通し、低い電圧では絶縁している

B / バリスタ

セラミックベースのESD保護素子

応答速度

A / TVSダイオード

ピコ秒オーダーで、比較された素子の中で最も速いとされる

B / バリスタ

応答の開始に1.0 ns以上かかると比較されている

静電容量

A / TVSダイオード

総容量CTを、保護する信号線の周波数に対して十分低くする必要がある

B / バリスタ

高容量品ほど放電特性に優れるが、0.5 pF以下が求められるRFポートには使いにくい

選定の要点

A / TVSダイオード

VBRが信号線の最大電圧より十分高いか、総容量CTが信号周波数に対して十分低いか、信号の極性

B / バリスタ

RFポートなど低容量が求められる線では容量が制約になる

コスト

A / TVSダイオード

高コストとされる

B / バリスタ

低価格とされる

A / こんなときに検討

TVSダイオード

  • 高速信号線のESD保護で、速い応答と低いクランプ電圧を重視する場面
  • 総容量を信号周波数に対して低くしたい信号線
  • 両極性のパルスを吸収する必要がある場面
B / こんなときに検討

バリスタ

  • 低価格を優先し、容量の制約が緩い線路の保護
  • ESDの繰り返し印加が少ない用途

観点ごとの違い

観点TVSダイオードバリスタ
動作の仕組み図に戻る ↑ツェナーダイオードの一種。ESDなどの高い電圧では導通し、低い電圧では絶縁しているセラミックベースのESD保護素子
応答速度ピコ秒オーダーで、比較された素子の中で最も速いとされる応答の開始に1.0 ns以上かかると比較されている
静電容量図に戻る ↑総容量CTを、保護する信号線の周波数に対して十分低くする必要がある高容量品ほど放電特性に優れるが、0.5 pF以下が求められるRFポートには使いにくい
選定の要点図に戻る ↑VBRが信号線の最大電圧より十分高いか、総容量CTが信号周波数に対して十分低いか、信号の極性RFポートなど低容量が求められる線では容量が制約になる
コスト高コストとされる低価格とされる

置き換え・調達で確認すること

仕様書と照らし合わせ、確認できた項目にチェックしてください。チェックはこのページを離れると消えます。

仕様が決まったら

分類を選ぶと、見積依頼文の作成に進めます。メーカー一覧では購入先を確認できます。

バリスタ・サーミスタ・サージ保護の見積依頼文 → メーカー・代理店を探す ↓

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一般的な傾向をまとめたものです。個々の製品の値はデータシートで確認してください。誤りはこちらからお知らせください。