COMPARE / 選定と使い分け

MLCCとアルミ電解コンデンサの違い

MLCCは無極性のセラミックコンデンサで、容量は約1pFからX7Rで最大約47μFまでの製品がある。アルミ電解は極性があり、有機電解液系で最大100万μF・550Vまで届くほど容量・耐圧の範囲が広い一方、リップル電流による発熱で電解液が蒸発し、寿命に影響する。

HOW IT WORKS / 仕組みから比べる

積層構造と巻回構造で、誘電体がどこにあるかを見比べます。

枠付きの部位や「比較表で確認」を選ぶと、対応する説明へ移動します。

MLCC / 電極とセラミックを積層

セラミック=誘電体 青線=内部電極 / 左右=外部電極
左右の端子につながる電極が交互に重なります。通常のMLCCに極性はありません。

アルミ電解 / 巻回素子を展開した例

陽極アルミ箔 酸化皮膜=誘電体 電解液を含む紙 陰極アルミ箔 酸化皮膜=誘電体
非固体・巻回型の一部を拡大した模式図です。電解液は陰極側の役割を担います。

層の厚さ・面積・段数は実寸比ではありません。アルミ電解には固体電解質や無極性の製品もあるため、型番で構造と極性を確認します。

参考資料・更新情報 (2件)

確認日: 2026-11-01

FOCUS / 気になる違いから読む

誘電体

A / MLCC

セラミック(Class 1とClass 2)

B / アルミ電解コンデンサ

陽極アルミ箔上の酸化皮膜。電解液や導電性高分子は陰極側の役割を担う

容量の範囲

A / MLCC

約1pFから。X7Rで最大約47μFの例がある

B / アルミ電解コンデンサ

非固体品で0.1μF〜1,000,000μF(有機電解液)

定格電圧

A / MLCC

一般に数Vから数kV級まで製品がある

B / アルミ電解コンデンサ

非固体品で最大550V(有機電解液)

極性

A / MLCC

無極性

B / アルミ電解コンデンサ

一般的な製品は極性あり。逆電圧を加えない。無極性品は別途仕様を確認する

容量の測定条件

A / MLCC

セラミックは1kHz以上で測定されるのが一般的

B / アルミ電解コンデンサ

100/120Hzで測定される。1kHzでは約10%低く出るため、値は直接比べられない

寿命・故障

A / MLCC

Class 2は経年変化がある。Class 1はほとんどない

B / アルミ電解コンデンサ

リップル電流による発熱で電解液が蒸発し、寿命に影響する。過熱すると爆発的な故障に至る場合がある

A / こんなときに検討

MLCC

  • デカップリングやバイパス、平滑など
  • 極性を気にせず実装したい回路
  • 経年変化や寿命を考慮して電解液を使いたくない場合
B / こんなときに検討

アルミ電解コンデンサ

  • 数百μF以上の大容量が必要な電源平滑回路
  • 100V超などの高耐圧で大容量を確保したい用途

観点ごとの違い

観点MLCCアルミ電解コンデンサ
誘電体図に戻る ↑セラミック(Class 1とClass 2)陽極アルミ箔上の酸化皮膜。電解液や導電性高分子は陰極側の役割を担う
容量の範囲約1pFから。X7Rで最大約47μFの例がある非固体品で0.1μF〜1,000,000μF(有機電解液)
定格電圧一般に数Vから数kV級まで製品がある非固体品で最大550V(有機電解液)
極性図に戻る ↑無極性一般的な製品は極性あり。逆電圧を加えない。無極性品は別途仕様を確認する
容量の測定条件セラミックは1kHz以上で測定されるのが一般的100/120Hzで測定される。1kHzでは約10%低く出るため、値は直接比べられない
寿命・故障図に戻る ↑Class 2は経年変化がある。Class 1はほとんどないリップル電流による発熱で電解液が蒸発し、寿命に影響する。過熱すると爆発的な故障に至る場合がある

置き換え・調達で確認すること

仕様書と照らし合わせ、確認できた項目にチェックしてください。チェックはこのページを離れると消えます。

仕様が決まったら

分類を選ぶと、見積依頼文の作成に進めます。メーカー一覧では購入先を確認できます。

積層セラミックコンデンサ(MLCC)の見積依頼文 →アルミ電解コンデンサの見積依頼文 → メーカー・代理店を探す ↓

関連する比較

参考資料・更新情報 (3件)

一般的な傾向をまとめたものです。個々の製品の値はデータシートで確認してください。誤りはこちらからお知らせください。