COMPARE / 選定と使い分け
MLCCとアルミ電解コンデンサの違い
MLCCは無極性のセラミックコンデンサで、容量は約1pFからX7Rで最大約47μFまでの製品がある。アルミ電解は極性があり、有機電解液系で最大100万μF・550Vまで届くほど容量・耐圧の範囲が広い一方、リップル電流による発熱で電解液が蒸発し、寿命に影響する。
HOW IT WORKS / 仕組みから比べる
積層構造と巻回構造で、誘電体がどこにあるかを見比べます。
枠付きの部位や「比較表で確認」を選ぶと、対応する説明へ移動します。
MLCC / 電極とセラミックを積層
アルミ電解 / 巻回素子を展開した例
層の厚さ・面積・段数は実寸比ではありません。アルミ電解には固体電解質や無極性の製品もあるため、型番で構造と極性を確認します。
FOCUS / 気になる違いから読む
誘電体
A / MLCC
セラミック(Class 1とClass 2)
B / アルミ電解コンデンサ
陽極アルミ箔上の酸化皮膜。電解液や導電性高分子は陰極側の役割を担う
容量の範囲
A / MLCC
約1pFから。X7Rで最大約47μFの例がある
B / アルミ電解コンデンサ
非固体品で0.1μF〜1,000,000μF(有機電解液)
定格電圧
A / MLCC
一般に数Vから数kV級まで製品がある
B / アルミ電解コンデンサ
非固体品で最大550V(有機電解液)
極性
A / MLCC
無極性
B / アルミ電解コンデンサ
一般的な製品は極性あり。逆電圧を加えない。無極性品は別途仕様を確認する
容量の測定条件
A / MLCC
セラミックは1kHz以上で測定されるのが一般的
B / アルミ電解コンデンサ
100/120Hzで測定される。1kHzでは約10%低く出るため、値は直接比べられない
寿命・故障
A / MLCC
Class 2は経年変化がある。Class 1はほとんどない
B / アルミ電解コンデンサ
リップル電流による発熱で電解液が蒸発し、寿命に影響する。過熱すると爆発的な故障に至る場合がある
A / こんなときに検討
MLCC
- デカップリングやバイパス、平滑など
- 極性を気にせず実装したい回路
- 経年変化や寿命を考慮して電解液を使いたくない場合
B / こんなときに検討
アルミ電解コンデンサ
- 数百μF以上の大容量が必要な電源平滑回路
- 100V超などの高耐圧で大容量を確保したい用途
観点ごとの違い
| 観点 | MLCC | アルミ電解コンデンサ |
|---|---|---|
| 誘電体図に戻る ↑ | セラミック(Class 1とClass 2) | 陽極アルミ箔上の酸化皮膜。電解液や導電性高分子は陰極側の役割を担う |
| 容量の範囲 | 約1pFから。X7Rで最大約47μFの例がある | 非固体品で0.1μF〜1,000,000μF(有機電解液) |
| 定格電圧 | 一般に数Vから数kV級まで製品がある | 非固体品で最大550V(有機電解液) |
| 極性図に戻る ↑ | 無極性 | 一般的な製品は極性あり。逆電圧を加えない。無極性品は別途仕様を確認する |
| 容量の測定条件 | セラミックは1kHz以上で測定されるのが一般的 | 100/120Hzで測定される。1kHzでは約10%低く出るため、値は直接比べられない |
| 寿命・故障図に戻る ↑ | Class 2は経年変化がある。Class 1はほとんどない | リップル電流による発熱で電解液が蒸発し、寿命に影響する。過熱すると爆発的な故障に至る場合がある |
置き換え・調達で確認すること
仕様書と照らし合わせ、確認できた項目にチェックしてください。チェックはこのページを離れると消えます。
仕様が決まったら
分類を選ぶと、見積依頼文の作成に進めます。メーカー一覧では購入先を確認できます。
積層セラミックコンデンサ(MLCC)の見積依頼文 →アルミ電解コンデンサの見積依頼文 → メーカー・代理店を探す ↓関連する比較
一般的な傾向をまとめたものです。個々の製品の値はデータシートで確認してください。誤りはこちらからお知らせください。