実装材料の熱伝導率の早見表(金属・セラミック・基板・はんだ)

放熱経路の熱抵抗を見積もるときの桁の確認用。値は材料のグレードと温度で変わるため、出典ごとの条件を併記した。 言葉の意味から読む ↓

VISUAL GUIDE / 数字と流れをつかむ

温度・方向の条件を添えて、熱伝導率の桁を比べられます。

熱伝導率 [W/(m·K)]

対数軸:等しい間隔で値が10倍になります。メーカー資料の値を抜粋。材質・温度・方向が異なるので、性能順位には使えません。

点は記載値、点を結ぶ線は資料にある範囲です。表にない数値を推定して補ってはいません。元の条件と出典は下表・参考資料で確認できます。

参考資料・更新情報 (6件)
2つの項目を並べて読む

見たい項目を左右で選べます。異なる製品・試験条件の数値は、そのまま優劣の比較には使えません。

材料
銅
熱伝導率 [W/(m·K)]
401(0 ℃)/392(127 ℃)
条件
純銅。電解タフピッチ銅(0〜25 ℃)は 390
出典
Engineering ToolBox
材料
アルミニウム
熱伝導率 [W/(m·K)]
236(0 ℃)/240(127 ℃)
条件
純アルミ
出典
Engineering ToolBox
材料
銀
熱伝導率 [W/(m·K)]
428(0 ℃)/420(127 ℃)
条件
出典
Engineering ToolBox
材料
金
熱伝導率 [W/(m·K)]
318(0 ℃)/312(127 ℃)
条件
出典
Engineering ToolBox
材料
ニッケル
熱伝導率 [W/(m·K)]
94(0 ℃)/80.1(127 ℃)
条件
出典
Engineering ToolBox
材料
すず
熱伝導率 [W/(m·K)]
68.2(0 ℃)/62.2(127 ℃)
条件
出典
Engineering ToolBox
材料
はんだ(Pb-Sn 50/50)
熱伝導率 [W/(m·K)]
50
条件
0〜25 ℃
出典
Engineering ToolBox
材料
シリコン
熱伝導率 [W/(m·K)]
168(0 ℃)/98.9(127 ℃)/61.9(327 ℃)
条件
温度で大きく低下
出典
Engineering ToolBox
材料
アルミナ 96 %(AD-96)
熱伝導率 [W/(m·K)]
24.7
条件
20 ℃、ASTM C408
出典
CoorsTek
材料
アルミナ 98.5 %(FG-995)
熱伝導率 [W/(m·K)]
27.5
条件
20 ℃、ASTM C408
出典
CoorsTek
材料
アルミナ 99.5 %(AD-995)
熱伝導率 [W/(m·K)]
30.0
条件
20 ℃、ASTM C408
出典
CoorsTek
材料
FR-4 系ガラスエポキシ(Isola FR406)
熱伝導率 [W/(m·K)]
0.3〜0.4
条件
ASTM E1952
出典
Isola
材料
炭化水素・セラミック基板(Rogers RO4350B)
熱伝導率 [W/(m·K)]
0.69
条件
80 ℃、ASTM C518、Z 方向
出典
Rogers
材料
PTFE ガラス繊維系基板(Rogers RT/duroid 5880)
熱伝導率 [W/(m·K)]
0.20
条件
80 ℃、ASTM C518、Z 方向
出典
Rogers
材料
ポリイミドフィルム(DuPont Kapton HN)
熱伝導率 [W/(m·K)]
0.12
条件
23 ℃
出典
DuPont
材料
銅
熱伝導率 [W/(m·K)]
401(0 ℃)/392(127 ℃)
条件
純銅。電解タフピッチ銅(0〜25 ℃)は 390
出典
Engineering ToolBox
材料
アルミニウム
熱伝導率 [W/(m·K)]
236(0 ℃)/240(127 ℃)
条件
純アルミ
出典
Engineering ToolBox
材料
銀
熱伝導率 [W/(m·K)]
428(0 ℃)/420(127 ℃)
条件
出典
Engineering ToolBox
材料
金
熱伝導率 [W/(m·K)]
318(0 ℃)/312(127 ℃)
条件
出典
Engineering ToolBox
材料
ニッケル
熱伝導率 [W/(m·K)]
94(0 ℃)/80.1(127 ℃)
条件
出典
Engineering ToolBox
材料
すず
熱伝導率 [W/(m·K)]
68.2(0 ℃)/62.2(127 ℃)
条件
出典
Engineering ToolBox
材料
はんだ(Pb-Sn 50/50)
熱伝導率 [W/(m·K)]
50
条件
0〜25 ℃
出典
Engineering ToolBox
材料
シリコン
熱伝導率 [W/(m·K)]
168(0 ℃)/98.9(127 ℃)/61.9(327 ℃)
条件
温度で大きく低下
出典
Engineering ToolBox
材料
アルミナ 96 %(AD-96)
熱伝導率 [W/(m·K)]
24.7
条件
20 ℃、ASTM C408
出典
CoorsTek
材料
アルミナ 98.5 %(FG-995)
熱伝導率 [W/(m·K)]
27.5
条件
20 ℃、ASTM C408
出典
CoorsTek
材料
アルミナ 99.5 %(AD-995)
熱伝導率 [W/(m·K)]
30.0
条件
20 ℃、ASTM C408
出典
CoorsTek
材料
FR-4 系ガラスエポキシ(Isola FR406)
熱伝導率 [W/(m·K)]
0.3〜0.4
条件
ASTM E1952
出典
Isola
材料
炭化水素・セラミック基板(Rogers RO4350B)
熱伝導率 [W/(m·K)]
0.69
条件
80 ℃、ASTM C518、Z 方向
出典
Rogers
材料
PTFE ガラス繊維系基板(Rogers RT/duroid 5880)
熱伝導率 [W/(m·K)]
0.20
条件
80 ℃、ASTM C518、Z 方向
出典
Rogers
材料
ポリイミドフィルム(DuPont Kapton HN)
熱伝導率 [W/(m·K)]
0.12
条件
23 ℃
出典
DuPont
材料熱伝導率 [W/(m·K)]条件出典
銅401(0 ℃)/392(127 ℃)純銅。電解タフピッチ銅(0〜25 ℃)は 390
資料Engineering ToolBox
アルミニウム236(0 ℃)/240(127 ℃)純アルミ
資料Engineering ToolBox
銀428(0 ℃)/420(127 ℃)
資料Engineering ToolBox
金318(0 ℃)/312(127 ℃)
資料Engineering ToolBox
ニッケル94(0 ℃)/80.1(127 ℃)
資料Engineering ToolBox
すず68.2(0 ℃)/62.2(127 ℃)
資料Engineering ToolBox
はんだ(Pb-Sn 50/50)500〜25 ℃
資料Engineering ToolBox
シリコン168(0 ℃)/98.9(127 ℃)/61.9(327 ℃)温度で大きく低下
資料Engineering ToolBox
アルミナ 96 %(AD-96)24.720 ℃、ASTM C408
資料CoorsTek
アルミナ 98.5 %(FG-995)27.520 ℃、ASTM C408
資料CoorsTek
アルミナ 99.5 %(AD-995)30.020 ℃、ASTM C408
資料CoorsTek
FR-4 系ガラスエポキシ(Isola FR406)0.3〜0.4ASTM E1952
資料Isola
炭化水素・セラミック基板(Rogers RO4350B)0.6980 ℃、ASTM C518、Z 方向
資料Rogers
PTFE ガラス繊維系基板(Rogers RT/duroid 5880)0.2080 ℃、ASTM C518、Z 方向
資料Rogers
ポリイミドフィルム(DuPont Kapton HN)0.1223 ℃
資料DuPont

読むときの注意

  • 金属の値は温度別の参考値です。採用材料の純度・調質・方向を揃え、材料メーカーの物性表や測定値で設計値を決めてください。
  • アルミナはグレード(純度)ごとに値が違う。同じ「アルミナ」でも 24.7〜30.0 の幅がある。
  • 基板材料の値は厚さ方向(Z)の代表値で、面内方向の値は別になる。FR-4 は樹脂とガラスクロスの組合せで製品ごとに異なり、Isola の値は FR406 という 1 製品のもの。
  • はんだの値は合金組成で変わります。本表の鉛すず50/50の値を、鉛フリーはんだに流用しないでください。

はじめての方へ

熱伝導率の基礎

熱伝導率は、材料が熱をどれだけ通しやすいかを表す値です。単位は W/(m·K) で、大きいほど熱をよく通します。

単位の意味

厚さ 1 m の板の両面に 1 ℃(1 K)の温度差があるとき、面積 1 m² あたり何 W の熱が流れるか、という意味です。銅は約 400、アルミニウムは約 240 なのに対し、ガラスエポキシの基板(FR-4 系)は 1 にも届きません。材料によって桁が大きく違う、とつかんでおくと表が読みやすくなります。

電子機器で効いてくる場面

部品の熱は、はんだ → 基板の銅箔 → 筐体や放熱器、と材料を伝って逃げていきます。途中に熱を通しにくい材料(樹脂の基板や空気のすき間)があると、そこで熱が詰まります。空気の熱伝導率は約 0.026 と非常に小さいため、部品と放熱器の間のすき間は、放熱シートやグリス(TIM)で埋めます。

熱抵抗に直して比べる

設計では、熱伝導率から「熱抵抗 = 厚さ ÷(熱伝導率 × 面積)」を出して、どこが熱の詰まりになっているかを比べます。同じ材料なら、薄く、広いほど熱は通りやすくなります。基板のように、面に沿った方向と厚さの方向で値が違う材料もあります。

このページに出てくる言葉

W/(m·K)
熱伝導率の単位。K(ケルビン)の温度差 1 は ℃ の 1 と同じ。
熱抵抗
熱の流れにくさ。単位は K/W(℃/W)。
TIM
Thermal Interface Material。部品と放熱器の間に挟む放熱シート・グリスなど。

あわせて読む: ジャンクション温度の計算

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参考資料・更新情報 (6件)

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